戸田建設は、従来よりも採光性の高い園芸ハウス「SORA(ソラ)リウム」を開発し、茨城県常総市で運営している自社農場「TODA農房」に適用した。採光性を高めるさまざまな工夫と、ハウス内環境の自動制御など各種技術を集約したもので、従来の園芸ハウスと比べて、ハウス内温度を変えずに高い日射量が得られることを実測で確認した。現在、ハウスでは2種類のいちご(紅ほっぺ、よつぼし)を栽培しており、いずれも生育・品質が良好で、昨年12月下旬からは同ハウスでは初となる収穫・出荷を始めた。
SORAリウム内の温度と日射量を、同敷地内で稼働中の従来型ハウスと比べた結果、日射量はSORAリウムが大きく上回るにもかかわらず、ハウス内温度はほぼ同程度であることを確認した。
今後、SORAリウムを現在参画している圏央道常総IC周辺地域整備事業で適用するとともに、将来的には園芸施設建設事業などへの展開をを検討していく予定だ。