【土木の迫力】学校近くの地下でこんな大規模工事が! 小学生が深さ33mの地下鉄新横浜駅現場を見学 | 建設通信新聞Digital

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【土木の迫力】学校近くの地下でこんな大規模工事が! 小学生が深さ33mの地下鉄新横浜駅現場を見学

 横浜市交通局は28日、鹿島・鉄建建設・不動テトラ・NB建設JVが施工する「相鉄・東急直通線新横浜駅地下交差部土木工事」で地元小学生を対象に現場見学会を開いた=写真。市立大豆戸小学校の4年生ら約100人が参加し、ビル10階分に相当する深さ33mの地下現場に降り、市営地下鉄ブルーライン新横浜駅の構造物を仮受杭で下から支えながら掘削し、新しい駅を構築する土木工事の迫力を体感した。
 見学会は、市交通局の事業と建設業に対する理解を深め、興味関心を持ってもらうのが狙いで、小室敏祐交通局工務部新横浜工事事務所長が「ここには、皆さんが大きくなった時に使う鉄道ができる。現在は工事中で、ものづくりの面白さや大きさを見てもらって何かをつかんでほしい」と児童らに呼び掛けた。
 現場では、鹿島JVの岩下直樹所長ら現場職員が工事の内容を説明しながら案内し、児童らは125段の仮設階段を使って最深部まで降りた。途中、現場の頭上を走る自動車の振動音に驚きながらも、地下で繰り広げられている工事の風景に目を輝かせていた。
 また、児童らに現在の深さを分かりやすく伝えるため、要所要所にキリンやザトウクジラなど動物の体長に例えて深度を伝える看板を設置するなど工夫を凝らしていた。
 見学会終了後、小室所長は「都心の渋滞している道路の下で大規模な土木施設の工事を行っているのを見てもらい、地下鉄がどのように出来上がるのかを理解してもらうために企画した。未知の世界に触れ、ワクワク、ドキドキしてもらえた」と振り返った。
 岩下所長も「今回見学したのは、現場に一番近い小学校で、日ごろから地下で何を行っているのかと不思議だったと思う。実際に見学してもらって、地下にこんなに大きな空間があり、こんな仕事をしているのだとよく分かってもらえた。苦労して工事をしているかいがあった」と笑みをこぼした。
 同工事は、相鉄・東急直通線で新設する新横浜駅(仮称)のうち、市営地下鉄新横浜駅との交差部約80m区間の新駅を築造するもので、工期は2020年3月19日まで。現在の進捗率は約80%。工事場所は港北区新横浜2-4-16~新横浜3-7-2。

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