【働きかた】ICT工事所長、「ならら小町」リーダーとして環境づくりに貢献 奥村組西日本支社・伊庭 花子さん | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【働きかた】ICT工事所長、「ならら小町」リーダーとして環境づくりに貢献 奥村組西日本支社・伊庭 花子さん

奥村組西日本支社新奈良医療センターICT工事所所長 伊庭 花子さん

 日本建設業連合会主催の第3回けんせつ小町活躍推進表彰で最優秀に選ばれたチーム「ならら小町」のリーダーを務めた。奈良県発注「新奈良県総合医療センター」のICTシステム工事所長として2016年3月に着任。所長としての職務に励むかたわら、同センターの現場で働く女性スタッフとともに同年6月「ならら小町」を結成した。
 女性専用の更衣室兼休憩室を設置したり、女性がトイレに行きやすいよう女性用トイレの扉の外側に暗証番号で開くかぎを取り付け男性用と明確に区分するなど、女性が働きやすい職場への環境改善に努めた。環境改善だけでなく現場見学会のガイドとして女性活躍の可能性を広くアピールしたことも高く評価された。「(同センター本体工事の)木村真也所長を始め、現場の皆さんの理解があったからスムーズに取り組むことができた」と周囲への感謝も忘れない。
 高度医療拠点に位置付けられた延べ6万㎡を超える大病院は自身にとっても初めての経験で、思い出深い現場とももうすぐお別れ。2年近い工事を終えて「入社したころよりは周囲が見えるようになった」と振り返る。次の現場でも「女性も男性も、ともに働きやすい環境づくりに貢献していきたい」と意気込む。
 (いば・はなこ)香川県出身。2012年3月近大大学院総合理工学研究科修了、同年4月電気設備職として奥村組に入社。最近は仕事だけでなく自分の時間も大切にするようになった。「何かに集中することが一番の気分転換」と「料理、ショッピング、スポーツジム」でリフレッシュしている。

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