【女性活躍】最優秀に奥村組「ならら小町」 日建連のけんせつ小町表彰 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

公式ブログ

【女性活躍】最優秀に奥村組「ならら小町」 日建連のけんせつ小町表彰


 日本建設業連合会(山内隆司会長)は20日、第3回「けんせつ小町活躍推進表彰」の受賞者を公表した。29社から100件の応募があり、選考委員会による審査の結果、最優秀賞1件、優秀賞4件、特別賞4件、奨励賞1件の計10件を選出した。最優秀賞には、奥村組の「電気設備職の女性工事所長が引っ張る大規模高度医療施設工事チーム ならら小町」が輝いた=写真。女性チームによる工事管理・建築との調整や、将来の小町を含む幅広い層を対象とした現場見学会の開催などが高く評価された。表彰式は3月12日に、東京都千代田区の経団連会館で開く。
 日建連は、建設業での女性活躍を顕彰し、小町が活躍しやすい職場環境の実現などにつなげるため、2015年度に表彰制度を創設した。
 今回は、16年12月から17年11月までに会員企業が取り組んだ女性の活躍推進に役立つ、個人、けんせつ小町工事チーム、職場単位、作業所での活動を募り、成果の大きさや汎用性・応用性、先進性・独創性に着目し、受賞者を決めた。
 優秀賞などは次のとおり((1)申請会社(2)活動概要)。
 〈優秀賞〉
 ▽けんせつ小町が推進 KUMAGAI STAR PROJECT=(1)熊谷組(2)けんせつ小町が発起人となり、海外での社会貢献活動としてNPO法人と協働し、ミャンマー施工現場周辺地域にある小中学校の校舎建設を行うKUMAGAI STAR PROJECT(通称クマスタ)を推進▽ダイバーシティ推進室(障がい者雇用サテライトオフィス)=(1)五洋建設(2)障がい者が勤務するサテライトオフィスを女性社員が管理者として運営。育児経験を生かした細やかな視点で障がい特性に応じたきめ細かな配慮を行ない、年代、性別に関わりなく障がい者の就業機会を維持▽相乗効果による快適職場の創造「チーム虎ノ門2-10」=(1)大成建設(2)女性が職場で活躍するために、「女性だけ」ではなく男性の育児休暇や職長会とのコミュニケーションを向上する。大多数を占める男性社員と協力することで快適職場を創造▽組織的支援による女性技術者の「育児」と「監理技術者」の両立=(1)竹中工務店(2)建設現場で作業所長や監理技術者を務める女性職員が極めて少ない中、子育て中の女性技術者が監理技術者の職務を遂行できるよう、会社の協力のもとに組織体制を確立し、現場運営に取り組んだ。
 〈特別賞〉
 ▽子育て中でも現場へ!現場内のフォロー体制=(1)安藤ハザマ(2)社内初の育児休業明けでの現場復帰の事例であり、育児と両立させながら力を最大限に発揮できるよう、現場内でのフォロー体制を形成することにより、今後増えていく女性技術者の活躍を推進▽技術研究所=(1)五洋建設(2)次世代を担う子どもたちに、「建設業は面白い!」「建設業はすごい!」と心に刻んでもらうため、育児中の女性技術職が中心となり、親子3世代見学会を開催した。地域の教育施設からの社会見学も積極的に実施▽しば伍町=(1)清水建設(2)金ボス工事長が推進する「明るく元気で誰もが働きやすい現場作り」▽建築主と共に進める輝く女性のものづくり=(1)竹中工務店(2)建築主・技術者・技能者が1つのチームとなって環境整備を行い、女性がいきいきと活躍している建設業の魅力を社会に継続発信し、多くの人に建設業への憧れを抱かせる活動を推進。
 〈奨励賞〉
 ▽3次元モデル活用 働き方改革推進「金沢東環・チーム神谷内」=(1)北川ヒューテック(2)3次元モデルを活用し、男女の分業化と作業の効率化を進め、一人ひとりの生産性向上と労働時間の短縮を図った。