【日建連】第4回けんせつ小町活躍推進表彰 建設業界を性別・世代問わずさらに魅力的な産業に | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【日建連】第4回けんせつ小町活躍推進表彰 建設業界を性別・世代問わずさらに魅力的な産業に

 日本建設業連合会(山内隆司会長)は8日、第4回「けんせつ小町活躍推進表彰」の表彰式・受賞活動発表会を開いた。今回は30社・団体から91件の応募があり、最優秀賞1件、優秀賞3件、トップランナー賞1件、特別賞5件の計10件が表彰された。選考委員長を務めた北井久美子けんせつ小町部会長は、「会員で初めての応募が6社あったほか、会員外からの応募もあり、活動のすそ野が着実に広がっていることを実感できた」とし、「会社を超えた横断的な取り組みも多かった。表彰が各現場・組織の自発的活動のきっかけになることを願っている」と期待を込めた。

受賞者らによる記念撮影

 同表彰制度は個人、けんせつ小町工事チーム、職場単位で女性の活躍を推進する取り組みを顕彰することによって、担い手の確保やダイバーシティーの推進、建設業のイメージアップを後押しする目的で2015年度に創設された。
 今回は17年12月から18年11月までの活動を対象に、作業所、内勤部署の職場単位、個人、職場横断的なグループなどでの取り組みを募り、成果の大きさや汎用性・応用性、先進性・独創性に着目して受賞者を決めた。個人の取り組みを表彰するトップランナー賞は2年ぶりに贈られた。
 東京都千代田区の経団連会館で開いた表彰式では、受賞者に新井英雄けんせつ小町委員長から賞状などが贈られた。
 新井委員長は、「受賞した活動が小町の活躍推進、働き方改革のモデルとなって業界に水平展開されることを願っている。小町の活躍は建設業界の働き方改革を実現する上で不可欠であり、充実した活動として盛り上げていきたい」とあいさつし、さらなる活動の活発化に向けた協力を呼びかけた。
 来賓の北村知久国土交通省官房建設流通政策審議官は、「まだまだ男性社会と言われる建設業界でみんなで知恵を出して、工夫することによって性別に関係なく活躍できることを発信していただくことは重要な取り組み」と表彰の意義を強調し、「働き方改革に業界を挙げて取り組んでいるが、女性が活躍できる環境に皆さんの目線で改善していくことによって、性別、世代を問わずにさらに魅力的な産業になることを願っている」と期待を寄せた。
 最優秀賞に輝いた、国土交通省中部地方整備局愛知国道事務所の「けんせつ小町・チーム“愛”」は、建設・設計会社や国・地方自治体で働く女性技術者による産官の垣根を越えた横断的な活動が高く評価された。行政の受賞は初めて。
 女性が働きやすい環境整備や働き方改革をテーマとした勉強会、女子学生向けの入職支援活動、異なる職種間での女性技術者の意見交換などの取り組みを展開している。現場環境改善に向けた提案書を作成し、17年6月には、女性専用休憩所「りんくるハウス」の設置につなげるなどの成果を上げている。
 異なる職種や先輩・後輩との情報・体験談の交換による働き方・働きやすさの改善といった効果が出ているという。また、学生向け現場見学会での説明では、「女性ならではの言い回しで分かりやすい」と参加者から好評を得ている。

最優秀賞の「けんせつ小町・チーム“愛”」による発表

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