【産学連携】AIやICTなど建機の先端技術を共同研究 コベルコ建機と広島大 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【産学連携】AIやICTなど建機の先端技術を共同研究 コベルコ建機と広島大

樽木社長(右から3番目)と越智学長(同4番目)

 コベルコ建機と広島大学は、人工知能(AI)やICTの先端技術などを建設機械に実装する研究に注力する。1日には同大が本年度に創設した「民間企業等外部機関の研究所制度」に基づく初弾案件として、「コベルコ建機夢源力(むげんりょく)共創研究所」を同大内に設置。産学連携により知見や人的資源、研究設備などを融合し、実機も活用しながらこれまで以上に高い次元で組織対組織の研究活動を実現する。18日には同大大学院工学研究科大会議室(広島県広島市)で開所記念式典を開いた。
 式典で同社の樽木一秀社長は「これまでの共同研究で油圧ショベルの操作性、生産性向上につながる成果も出ており、研究所の設置によりさらに多岐にわたる研究や情報共有、連携が進むと考えている。われわれがこれから創出していく成果が、現在、未来の社会課題に貢献できるものとなると確信している」と述べた。
 越智光夫広島大学長は「この研究所を通じて、建設機械の直近の技術開発上の課題解決に加え、次世代の新たな価値創出につながる技術開発を目指し、組織的な産学連携活動を行っていきたい」とした。
 両者は2007年から共同研究をスタート。15年7月には「共同研究講座」で快適性の向上などを目的にした高機能油圧ショベル技術の研究開発を行い、16年には同大との包括的研究協力に関する協定書を締結するなど、多角的に産学連携を進めていた。

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