安井建築設計事務所の佐野吉彦社長が理事長を務める「美術館にアートを贈る会」は14日、兵庫県立美術館(蓑豊館長)で作品贈呈式を開いた。第5弾となる今回は児玉靖枝さんの「landscape」「深韻-水の系譜(霧雨)五」「深韻-水の系譜(霧雨)十二」の3作品を贈った。
蓑館長は「こういった取り組みは日本国内では珍しく、感謝している。これを機に、県民の方々にもっと来館していただけるよう、運営に力を入れていきたい」と謝辞を述べた。
続いて、児玉さんは「私の作品を選んでいただき、光栄に思う。出身地の美術館で多くの方に見ていただけるので大変うれしい」と感謝を述べた。
「深韻-水の系譜(霧雨)五」と「深韻-水の系譜(霧雨)十二」は11月4日まで、特集展「県政150周年記念 ひょうご近代150年」で展示される。
「美術館にアートを贈る会」は2004年に発足した。作品を通じて市民と美術館、アーティストの間に確かな線、切れない糸を結んでいくことを目的に、これまで西宮市大谷記念美術館、和歌山県立近代美術館、滋賀県立近代美術館、伊丹市立美術館にアート作品を寄贈している。