【気づいて!健康づくり】床面や階段に空間デザイン・プログラム イオンモール宮崎で効果 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

公式ブログ

【気づいて!健康づくり】床面や階段に空間デザイン・プログラム イオンモール宮崎で効果

 竹中工務店は、イオンモール、千葉大学予防医学センターと協業し、宮崎市のイオンモール宮崎で健康への気づきを促す空間デザイン・プログラムを設け、その効果を検証した。利用者の歩幅確認や階段利用を促進する仕組みで、健康に無関心な層の7割がプログラムが健康について考えるきっかけになったと回答し、健康への気づきに対する高い効果を実証した。

歩幅をチェックできる「ステップウォーキング」

 イオンモール宮崎に設けたプログラムは「ステップウォーキング」「クライムウォーキング」「バランスウォーキング」の3種類。ステップウォーキングは床面に描かれた年代別、身長別の歩幅を示す10コースを歩くことで、利用者の歩幅をチェックできる。
 クライムウォーキングは階段の利用を促進するため、効果音や童謡を流し、記憶や想像力へ働き掛ける。バランスウォーキングはウォーキングスペースを歩いて歩行中のバランスを計測し、速度や姿勢から歩行年齢を算出する。各プログラムのそばには健康への気づきを促すコラムを掲示している。
 プログラムはイオンモール宮崎の増築棟がオープンした3月から始動した。効果検証では5月13、14の両日にアンケートを実施し、147人の回答を得た。このうち健康無関心層の17人は「プログラムが自分の体や健康について意識を向けるきっかけになったか」という設問に対し、17%が「とてもなった」、53%が「まあなった」と回答。健康無関心層にも効果を示すことを実証した。そのほか、回答者の4割が「プログラム利用がイオンモール宮崎に来る目的の1つなっている」と回答した。
 9月にも効果検証を実施する予定で、得られた結果を今後の計画に生かしていく。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら