日本建設業連合会は10日、福井市でけんせつ小町活躍現場見学会を開いた。東急建設・矢作建設工業・高野組JVが施工している「北陸新幹線、福井橋りょう他工事」で、同現場で働くけんせつ小町がガイド役を務めた。地元福井などから11組計34人の親子が参加した。
概要説明を受けた後、現場に移動し、同JVの米田哲也所長らの案内で、杭打ち作業の作業を見学した。続く「お仕事体験」では測量機器を使った宝探しや、構造物が完成した後の姿をVR(仮想現実)ゴーグルで体感できるコーナーなどが人気を呼んだ。
ガイドを務めた中村さくらさんと鎌田美佳さんは、同現場で働く女性技能者らと7月にチーム「あじさい小町」を結成。イメージアップ活動や職場環境の向上などに取り組んでいる。中村さんは「たくさんの子どもたちに興味を持ってもらえた」と振り返った。鎌田さんも「子どもたちに分かりやすく説明するのは難しかったが、あじさい小町の活動を通じこれからも交流を広げていきたい」と話した。
同現場は、北陸新幹線金沢駅~敦賀駅間(125㎞)のうち、約1.8㎞にわたる高架橋を施工している。工期は2020年10月2日まで。工事場所は、福井市下河北町地内・太田町地内~同市半田町地内・二上町地内。