【マッスルスーツ】4.3㎏に軽量・薄型化! 新モデルを9月から販売開始 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【マッスルスーツ】4.3㎏に軽量・薄型化! 新モデルを9月から販売開始

 東京理科大発のベンチャー、イノフィス(東京都新宿区、古川尚史社長)は、装着型の作業支援ロボット「マッスルスーツ」の最新モデルを9月から販売する。従来は5-8㎏だった重量を4.3㎏まで軽量化した。薄型化により狭あいな場所でも活用できる。エントリーモデルとして価格も抑えた。3日に会見した古川社長は「マッスルスーツの利便性を高め、より楽に働ける環境をつくりたい」と話した。
 マッスルスーツは、ゴムチューブをナイロンメッシュで包んだ空気圧式の人工筋肉を採用した外骨格型ロボット。圧縮空気の注入による収縮力で背中フレームに内蔵した人工筋肉と腿フレーム上部につながったワイヤが引っ張られて背中フレームを起こし、装着者の動作を支援する。
 2014年の初期モデル発売から6月までにシリーズ累計で3400台以上を出荷した。建設業では資材置き場での荷下ろしや基礎工事などで活用されている。
 新発売の「マッスルスーツEdge」は、パーツの軽量化と薄型化を実現した。装着も約10秒で手軽にできる。手押しのポンプで人工筋肉に空気を注入するため、電源不要で稼働時間に制限がなく屋外でも使える。腿フレームは装着者に合わせて内外転し、滑らかな動きが可能。引き上げる補助力は最大で25.5㎏相当となる。希望小売価格は49万8000円。
 マッスルスーツEdgeの発売にあわせて、従来モデルも名称を変更する。これまでコンプレッサーが必要だった標準モデルは、新たに手動式を加えて「マッスルスーツPower」として、スタンドアローンモデルは「マッスルスーツ」として、それぞれ展開する。
 価格はマッスルスーツPowerが90万円、マッスルスーツのタイトフィットタイプが70万円、ソフトフィットタイプが80万円。3モデルで年間1000台の販売を目指す。

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