【郷土の技術を次世代へ】中高生や大学生が「カボコーマ」の高強度実験に驚嘆! 小松精練 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

公式ブログ

【郷土の技術を次世代へ】中高生や大学生が「カボコーマ」の高強度実験に驚嘆! 小松精練

 小松精練は1日、炭素繊維複合材料「カボコーマ・ストランドロッド」の引張強度の実証試験を石川県能美市で行った。実験は地元の中高生や大学生らに公開。トラックを引っ張る実験で見せたカボコーマの強度に驚きの声が上がっていた。

10tトラックでの引張り実験でカボコーマの強度に驚く学生ら

 カボコーマは石川県能都地区に古くから伝わる組紐の技術と現代の炭素繊維の技術を融合して同社が開発した。学生を招いた今回の公開実験は、郷土の技術が新素材に生かされていることを若い世代にPRし、ものづくりの担い手確保にもつなげようと同社が企画した。会場となったコマツインターリンクの駐車場には学生約70人が集まった。
 実験では、軽量・高強度のカボコーマの特長を浮き彫りにするため、同じ太さ(1.5mm)の鋼製ワイヤと比較する形で、それぞれ10tトラックを引っ張った。結果、鋼製ワイヤは動き出す前に切れてしまったものの、カボコーマが引くトラックはゆっくり動き出した。
 カボコーマは熱伝導率が低く結露も生じず、木材との相性もいい。このため、木造家屋などでの耐震補強材として普及が期待されており、近く炭素繊維としては国内で初めて製品規格がJIS(日本工業規格)化される見通しだ。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら