とび・土工事業の一城組(高松市、渡辺一幸社長)は、より安全に枠組足場を組立・解体できる「次世代型親綱先行支柱(枠組足場対応)」を開発、全国展開を加速させる。軽量で簡単に設置でき、安全性と作業効率の向上を図れる。
枠同士を抱かしている部分、入隅・出隅の多い個所でも支柱を取り付けられ、面ごとに設置しておくことで、次からはせり上げるだけで設置できる。足場下段部から取り付けられ、親綱も下段部から緊張でき、1人で簡単に設置可能。
建設現場では、墜落災害防止の観点から外部足場の組立・解体時には手すり先行足場の使用が推奨されているが、枠組み足場の外側に対しては先行手すりで対応できるものの、内側(建物側)に対しての対策は十分とはいえないことから、同社は、親綱支柱を内側に設置することで、より安全に足場の組立解体をできるようにした。
同社は2010年から開発を進め、14年12月から四国での販売とリースを開始した。14年11月には特許を取得、同時期に仮設工業会の認定も取得している。
使用した現場からは、「先行手すりのみの作業では、移動時に安全帯を掛け替えながらの作業になり、作業効率が良くなかったが、先行親綱支柱を使うことで上部での移動がしやすくなり、安全性も作業効率も上がった」「足場下部から先行親綱支柱と親綱を取り付けられるので、上部に上がった時点で親綱の架け替えがなく、安全に作業できる」といった声が寄せられているという。
価格は1本2万円(税別)。納期は3-4カ月程度。直販で、リースは日本セーフティー高松支店が行っている。
問い合わせは、同社・電話087-881-2227。電子メール(ichijo-3@mxi.netwave.or.jp)。