【看護業務の省力化へ】日建設計らが自律移動体「看護ロボ」を開発 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【看護業務の省力化へ】日建設計らが自律移動体「看護ロボ」を開発

 日建設計と日建設計総合研究所は、リベラ、アイホン、東京工業大学、佐賀大学などと自律移動体(ロボット)による「移動型環境情報統合プラットフォーム」を開発。22日まで東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた医療・福祉設備機器の展示会HOSPEX2018に初出展した。今後、商業施設で実証実験などを検討しており、改良を加えながら製品化を目指す。
 光を用いたリモートセンシング技術LIDARによる自動運転技術などを備えるこのロボットは、さまざまなセンサーを内蔵し、空間内の温湿度やMRT(平均放射温度)PM2.5などの環境情報や在室状況、人体バイタル情報などをまとめて計測。環境情報の取得と設備制御へのフィードバックを中心に、対象者の特定や不審者の発見、連絡などの機能を持ち、さまざまな施設の運営支援や各種設備の運転制御が可能なシステムとして、既存・新築を問わず多様な施設への適用が可能となるよう開発を進める。
 今回の看護業務の省力化による業務負担の軽減に向けたアイホンとの共同開発では、画像認識技術を活用した徘徊者の発見や自律移動による見回り機能、暴力・ハラスメント対策としての音声通知システムなどを備え、看護師の心理負担を軽減し、安心して働ける業務環境づくりを支援する。「提供するサービスに応じてアライアンスを組むことで、さまざまな用途に展開できる」(栄千治日建設計エンジニアリング部門設備設計グループエネルギー・情報計画部長)という。

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