【本】久米設計著『組織設計事務所が挑む都市と建築の提案』 直近10年間の50作品など紹介  | 建設通信新聞Digital

5月16日 木曜日

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【本】久米設計著『組織設計事務所が挑む都市と建築の提案』 直近10年間の50作品など紹介 

 久米設計は、2008年以降の代表作品などをまとめた『組織設計事務所が挑む都市と建築の提案-久米設計のプロジェクト-』(日経BP社)を上梓した。 現在取り組んでいるものを含めた直近10年間のプロジェクト50作品などを掲載している。
 創設者・久米権九郎の思いを継承する“アトリエ型組織設計事務所”の原点であるホスピタリティーとエンジニアリング、発注者と社会にとって持続的な資産となる建築・都市を提案し続けてきた同社の設計技術力と組織設計力を解説し、進化が求められる設計業界における組織設計事務所の責務を分かりやすくまとめた。
 第1章では藤沢進社長が「デザインと技術の融合」を掲げた久米権九郎の思想の原点を探った「生き続ける久米イズム」を取り上げる。第2章は恵比寿ガーデンプレイスに始まる「都市面開発の挑戦」、第3章の「資産としての都市・建築」では、公共施設を中心に同社が掲げるLCB(事業・生活継続建築)の考え方を紹介。第4章の「グッドテイストの実践」では、3人のプリンシパル・アーキテクトがてい談形式で設計の現場を語るとともに、作品を通じてさまざまな場を取り上げている。
 また、総体的な課題をワンストップの“トータルデザインソリューションファーム”として解決する組織設計力の体制を解説する第5章の「トータルソリューションの実現」、第6章の「プロジェクトリーダー」では、建築家やマネジャー、エンジニア、スーパーバイザーを顔写真入りで担当作品とともに紹介。「一人ひとりの設計者の個性を大切にした設計活動を通じた社会貢献」という覚悟を示している。(2600円+税)

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