【3部門から選出】建設副産物対策協議会 リサイクルに積極的な7者を表彰! | 建設通信新聞Digital

4月24日 水曜日

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【3部門から選出】建設副産物対策協議会 リサイクルに積極的な7者を表彰!

 建設副産物対策近畿地方連絡協議会は21日、大阪市の大阪合同庁舎で近畿建設リサイクル講演会を開いた。同日開かれた表彰授賞式では、建設リサイクルに積極的に取り組んだ個人・団体・企業を表彰し、会長賞4者、奨励賞3者に表彰状が手渡された。

会長賞受賞者

 冒頭、同協議会委員長を務める黒川純一良近畿地方整備局長は「万博や防災・減災対策など新しい取り組みを進める上でも建設残土や廃棄物にどう対応するかが大きな課題となる。建設リサイクルの取り組みを積極的に奨励していきたい」とあいさつした。
 表彰は発生抑制・搬出抑制と再使用・再生利用、再資源化の3部門に分かれており、会長賞は発生抑制・搬出抑制部門2件と再使用、再生利用部門2件。奨励賞は発生抑制・搬出抑制部門2件、再資源化部門1件となった。審査委員会座長は勝見武京大大学院教授が務めた。
 同表彰の審査委員会座長を8年間務めた山田優大阪市立大学名誉教授が「建設リサイクルの方向と課題―近畿建設リサイクル表彰8年を経て―」と題し、講演した。これまで受賞した事例を紹介しながら、「災害時に需要が大きく伸びる骨材資源のリサイクルが重要だ」と述べた。
 受賞者と活動は次のとおり。
 〈会長賞発生抑制・搬出抑制部門〉
 ▽香山組国道2号玉津大橋他橋梁耐震補強工事=河川内の橋脚耐震補強工事での「建設副産物の廃止と環境保全を目的」とした仮設工の設計施工への工夫▽川嶋建設古民家蘇生工事=古民家蘇生工事により建設廃材(木材)の発生抑制・搬出抑制。
 〈会長賞再使用・再生利用部門〉
 ▽西松建設・淺沼組JV和泉建築出張所(仮称)阪和いずみ病院移転建替え工事=医療施設建設工事における環境負荷低減に向けたさまざまな3R活動▽大林組大阪本店岬道路工事事務所=盛土材(大粒径岩砕材料、シルト・粘性土を含む建設発生土)の現場内有効利用。
 〈奨励賞発生抑制・搬出抑制部門〉
 ▽道端組=現場の軟岩・中硬岩を破砕し路体・路床材に再利用(リユース・リサイクル)▽鴻池組大阪本店クレヴィアタワー大阪本町新築工事=既設存置躯体等の利用による掘削土の低減による3Rの取組。
 〈奨励賞再資源化部門〉
 ▽共英産業資源循環部北大阪営業所=資源循環型事業を通じて地域社会の発展に貢献する企業を目指して~がれき類の100%再資源化~。

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