【大西教授の記念講演も】「近畿インフラDX推進センター」開所 オープン記念動画を配信中 | 建設通信新聞Digital

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【大西教授の記念講演も】「近畿インフラDX推進センター」開所 オープン記念動画を配信中

 近畿地方整備局の「近畿インフラDX推進センター」が1日、開所した。同日、オープンを記念した動画を同センターのホームページで配信した。同局の溝口宏樹局長があいさつしたほか、施設の紹介動画、大西有三京大名誉教授による記念講演もあった。

 記念動画の中で溝口局長は「インフラ分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めることで、働き方改革や現場の生産性向上につながる。センターでは自治体や企業を対象とした研修、一般の皆さんを対象とした体験、学習ができるコーナーを設けた。センターを拠点として、生産性向上や働き方改革、行政サービスの向上に努めるので、多くの方が利用することを期待する」とあいさつした。

溝口局長


 大西教授は、「インフラDX推進に向けてのやさしい3次元モデル化技術と生産性向上」と題し、講演した。DXとIT化の違いについて、「DXはITの活用を通じてビジネスモデルや組織を変革することだ。IT化は業務効率化を目的に情報化やデジタル化を進めるもので、DXはITを手段として変革するものだ」と説明した。

 その上でDXを推進するための3次元データの取得や活用方法などを、車やドローンによるレーザー測量、写真を基にした3次元データ作成などの事例を交えて紹介した。DXを進めるために必要な心構えとして「一歩ずつ積み重ねることが重要だ。少しでもデジタル技術を活用し、より便利になれば、それでDXに足を踏み入れたことになる」と締めくくった。

施設の紹介動画



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