【パナソニック】顔認証でビル入退 オフィス可視化システム「KPAS」 4月26日から受注開始 | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

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【パナソニック】顔認証でビル入退 オフィス可視化システム「KPAS」 4月26日から受注開始

 パナソニックは、ディープラーニング技術を応用した顔認証技術を使った入退セキュリティ・オフィス可視化システム「KPAS」(ケイパス)の受注を4月26日から開始する。オフィスビルや店舗・商業施設、展示場・国際会議場、ホテルなどに展開する。
 オフィスの入退場管理で使用するシステムは、一般的にカード形式が採用されている。ただ、社員や来訪者の登録・発行・配布に時間とコストがかかるほか、カードの貸し借りによるなりすまし・不正入場・盗難・紛失などセキュリティー面も課題となっている。
 ケイパスは、受付のKPASレジスター、エントランスのKPASゲート、フロアや会議室入り口のKPASチェッカー、管理サーバー、認証サーバーで構成する。KPASチェッカーは、壁掛けタイプとスタンドタイプを揃えた。KPASゲートは、アダプターによる他社製品への組み込みや独自デザインのゲート提供も検討している。
 顔登録が最短15秒で、顔認証は1秒以内というスピードが特長。最大3万人の登録が可能で、管理者が一括登録できるため、大規模オフィスビルにもスムーズに導入できる。顔認証技術は、顔の特徴の変化に強く、サングラスやマスク、メイクなどによる変化にも対応できる。利用者の年齢も10年程度の経年変化に対応可能。来訪者のゲストカード発行の省力化や受付時の待ち時間短縮にもつながる。顔データは暗号化して登録し、レジスターやゲート、認証チェッカーなどの端末側では廃棄される。有効期限を設定すれば自動削除もできる。
 顔登録時に名刺情報を登録すれば、来訪者の顔写真入りのデジタル名刺を即座に社員用PCに表示する。情報が蓄積すれば人脈の相関図作成も可能で、社員別・組織別の人脈の可視化、施設稼働率の分析、働き方改革指標の作成といった使い方が想定できる。

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