【ウェルリビングラボ中国】パナソニック・エコソリューションズがデロス中国と提携 健康環境を共同研究 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【ウェルリビングラボ中国】パナソニック・エコソリューションズがデロス中国と提携 健康環境を共同研究

 パナソニック・エコソリューションズ社は、「WELL認証」を開発した米国・デロス社の中国法人「デロス中国」と健康環境の共同研究・実証を推進する戦略的提携を締結した。中国の戦略パートナーとの協業で、中国の住宅やオフィス向けに高付加価値な「くらし空間」の提供を目指す。

ウェルリビングラボ中国のオフィスエリアイメージ

 デロス中国は、デロス社がアジアで初めて開設するラボとして、「ウェルリビングラボ中国」を北京市内に開設する。室内環境が人の健康や快適性に与える影響を被験者実験で数値化し、対策を効率的に検討することを目的とした研究施設となる。建物内に多くのセンサーを設置し、屋上には360度回転する実験室を備えるなど、さまざまな条件下で実証実験を実施できるよう設計している。
 同施設内にパナソニック専用の研究室を設置し、パナソニック・エコソリューションズ社の製品を導入した実際の空間を使って新たに提案する健康環境の実証実験を実施する。これまで蓄積した空気質環境や光環境などが人に与える影響についての知見を基盤に、WELL認証のコンセプトを取り入れた新しい「くらし空間」を提案する。
 WELL認証は、建築物を空気質や光、心、快適さなどの視点で、建物利用者の健康に与える影響を評価する制度で、近年、中国で急激に認証件数が増加しているほか、日本でも認証件数が増加しつつある。パナソニック・エコソリューションズ社は、米国・デロス社が総合医院「メイヨー・クリニック」と共同で設立した「ウェルリビングラボ米国」の創設メンバーに加わるなど、2017年からWELL認証に取り組んできた。

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