【住宅におけるI oT活発化】Lixil住研ホームLink販売やパナソニック「AiSEG2」のバージョンアップなど | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【住宅におけるI oT活発化】Lixil住研ホームLink販売やパナソニック「AiSEG2」のバージョンアップなど

 住宅におけるIoT(モノのインターネット)化促進に向けたメーカー各社の動きが活発化している。パナソニックは、家電や住宅設備をインターネットにつなげて連携させるための中核機器「AiSEG2」(アイセグ2)をバージョンアップし、22日に発売する。戸建て住宅を展開するLIXIL住宅研究所も、6日から全国のフランチャイズ加盟店でLIXILのIoTホームLINK「Life Assist」を販売すると発表した。

パナソニックは、アイセグ2のバージョンアップを発表

 アイセグ2ではこれまで、電動窓シャッターやパワーコンディショナー、電気錠、床暖房、エアコン、空気清浄機、照明、分電盤などを一括で操作できるシステムとしていた。今回のバージョンアップでは、連携できる対象として、音声で家電などを操作できるグーグルのスマートスピーカーや、パナソニック社製の宅配BOX用センサー、全自動おそうじトイレ「アラウーノ」、温湿度センサー、ドア・窓センサーを追加した。GPSセンサーと連動した専用アプリも設け、外出中の照明消し忘れを知らせる機能などを設けた。従来のエアコンやエコキュート、蓄電システム、ガス給湯器・床暖房についても、連携可能メーカーを増やし、従来の13社から20社となった。対応機器も26機器から33機器に増えた。2019年度には、LINEのスマートスピーカーとも連携する予定だ。
 三和シヤッター工業も5日、アイセグ2と連携した外出先での操作やスマートスピーカーによる音声操作が可能な窓シャッター「マドモア」を発表。
 現在は、新築戸建てだけをターゲットとしているものの、今後は既存戸建て・集合住宅、新築集合住宅にもターゲットを拡大し、17年度1万9000台の販売を、18年度に3万台、21年度に17年度比の3.5倍に拡大する目標を掲げる。
 LIXIL住宅研究所がフランチャイズ加盟店で販売を開始するのは、LIXILのIoTホームLINK「Life Assist」。センサー感知やスマートスピーカーへの音声入力、LINE送信などの“きっかけ”で建材や設備機器を作動させる点が特徴で、例えば、玄関ドアが解錠されれば、照明の点灯、窓シャッターの開門、エアコンの作動を同時に行う設定など、ライフスタイルに合わせた動作設定が可能だ。対応機器は、LIXIL製の電動シャッターとドア電気錠のほか、エアコンやエコキュート、照明、パワーコンディショナー、蓄電池など他社製品も含めている。
 電機・建材メーカー各社がIoT住宅の製品普及を競っている状態で、今後、既存・新築集合住宅も含めた市場拡大が進むとみられる。

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