住宅におけるIoT(モノのインターネット)化促進に向けたメーカー各社の動きが活発化している。パナソニックは、家電や住宅設備をインターネットにつなげて連携させるための中核機器「AiSEG2」(アイセグ2)をバージョンアップし、22日に発売する。戸建て住宅を展開するLIXIL住宅研究所も、6日から全国のフランチャイズ加盟店でLIXILのIoTホームLINK「Life Assist」を販売すると発表した。
三和シヤッター工業も5日、アイセグ2と連携した外出先での操作やスマートスピーカーによる音声操作が可能な窓シャッター「マドモア」を発表。
現在は、新築戸建てだけをターゲットとしているものの、今後は既存戸建て・集合住宅、新築集合住宅にもターゲットを拡大し、17年度1万9000台の販売を、18年度に3万台、21年度に17年度比の3.5倍に拡大する目標を掲げる。
LIXIL住宅研究所がフランチャイズ加盟店で販売を開始するのは、LIXILのIoTホームLINK「Life Assist」。センサー感知やスマートスピーカーへの音声入力、LINE送信などの“きっかけ”で建材や設備機器を作動させる点が特徴で、例えば、玄関ドアが解錠されれば、照明の点灯、窓シャッターの開門、エアコンの作動を同時に行う設定など、ライフスタイルに合わせた動作設定が可能だ。対応機器は、LIXIL製の電動シャッターとドア電気錠のほか、エアコンやエコキュート、照明、パワーコンディショナー、蓄電池など他社製品も含めている。
電機・建材メーカー各社がIoT住宅の製品普及を競っている状態で、今後、既存・新築集合住宅も含めた市場拡大が進むとみられる。