【4視点で未来住宅】IoT、健康促進など考慮した「人生100歳時代」の住宅公開 LIXIL住研 | 建設通信新聞Digital

5月1日 水曜日

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【4視点で未来住宅】IoT、健康促進など考慮した「人生100歳時代」の住宅公開 LIXIL住研

 LIXIL住宅研究所は、新しい戸建て住宅のコンセプトとして『~人生100歳時代の未来住宅~五世代』を示した。ゼロ歳から100歳までの家族が健康・快適に生活できる住宅として、「4世帯がつながる家」「IoTで進化する家」「からだを鍛える家」「未来に受け継ぐ家」の4つの要素を盛り込む。埼玉県越谷市のモデルハウスを公開した=写真。
 「4世帯がつながる家」は、幸福な生活にはコミュニティーが必要との前提に立つ。1軒の家に4つのユニット(居住空間)を配置。1ユニットに1世帯が居住し、食事などをコネクティングフロア(共有スペース)でともにすることで、4世帯が見守り助け合うコミュニティーづくりを促進する。設計は、建築家の中山眞琴nAナカヤマアーキテクツ代表取締役が参画した。
 モデルケースは親子5世代での同居を想定しているが、ユニットを賃貸などに利用できるよう、各ユニットを独立した生活スペースとした。「IoTで進化する家」は、アプリでエアコン・照明・玄関・太陽光発電などさまざまな建材・家電を管理するIoT(モノのインターネット)ホームLink「Life Assist」システムを提案。センサー感知やスマートスピーカーなどで、建材・家電を連動させ操作できる。また、現在開発中の「Mirror Concierge」は、鏡に顔を映すだけで心拍数・体温・体重・血圧などを計測できる予定。
 「からだを鍛える家」は、家に無理なく運動できる構造を設け、居住者の健康を促進する。深代千之東大大学院教授が監修した。
 「未来に受け継ぐ家」は、災害対策と省エネルギーが軸。耐震・制震システムを導入し、ライフラインが途切れても太陽光発電・蓄電池・LPガスで最低限の電力・火力を確保できる。