中目黒駅前北地区再開発準備組合は、東京都目黒区で計画している「中目黒駅前北地区第一種市街地再開発事業」の街づくり提案書(案)をまとめた。延べ4万㎡、最高高さ160mの住宅、商業などで構成する施設を計画している。今月中旬の提案書提出を経て、区は今年度中に都市計画手続きを開始する。2026年度の都市計画決定、28年度の本組合設立、29年度の権利変換計画認可を経て、30年度に工事に着手する。33年度の竣工を目指す。
対象地区は、東急東横線・東京メトロ日比谷線中目黒駅の北東に位置する上目黒1-20、21の約0.6ha。想定規模はRC・S・SRC造地下5階地上37階建て塔屋一層の延べ約4万4000㎡。敷地約3660㎡のうち約2520㎡を建築面積に充てる。計画容積率は770%を予定している。
整備方針には、▽駅前の憩いとにぎわいの交流空間の創出▽ウォーカブルネットワークを強化する基盤整備▽駅前にふさしい機能と都市環境の形成–の3点を掲げ、敷地の6割を広場・歩道状空地のオープンスペースとするほか、複合ビルの地下5階-地下2階を駐車場、地下1階-地上3階を商業など、6-37階を住宅にする。
事業協力者には丸紅都市開発と東急、コンサルタントは日本設計。地権者は約27人。
区は、24年3月にまちの将来像として「ナカメ未来ビジョン」を策定し、居心地が良く、歩きたくなるまちなかづくりを推進している。