【隈研吾氏とコラボ】世界最高峰のコーヒーを体験@スタバin中目黒 伝統とモダンが融合したデザイン | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【隈研吾氏とコラボ】世界最高峰のコーヒーを体験@スタバin中目黒 伝統とモダンが融合したデザイン

 スターバックスコーヒージャパンの「スターバックスリザーブロースタリー東京」が2月28日、東京都目黒区内に開業した。日本初、世界5店舗目となる最高峰のコーヒー体験をかなえる“イノベーションセンター”となる。設計はリズ・ミュラー氏率いるスターバックスのデザインチームと建築家の隈研吾氏が協業。日本の職人技による美しい現代的なデザインの粋を集めるとともに、明るい色調のスギ材を使用するなど、内外が一体に感じられる伝統とモダンが融合したデザインとなっている。

世界5店舗目となる最高峰のコーヒー体験をかなえる“イノベーションセンター”

 規模は地下1階地上4階建て延べ2966㎡。目黒川沿いに満開になる桜並木からインスパイアされ、自然の美しさと融合を目指した。天井まで伸びるガラス面が広がりを持たせ、木がぬくもりを感じさせる。中央には建物の象徴となる高さ17mの「カッパーキャスク」が設けられ、桜が空に舞う姿をイメージ。121枚の銅板は建設に携わったすべての人が自らひと打ちした槌目仕上げの銅板で仕上げた。キャスクと天井から吊り下げた14種2100種類の桜の花が内部空間を彩る。
 また、日本の伝統をモチーフとした「折り紙天井」は、光と陰が複雑に絡み合って美しく反射するとともに、天井内の吸音材が美しい音響体験を生み出す。伝統的な技法で加工した木材は経年劣化が少ないため、内外装に明るい色合いを何年も維持することができるという。

キャスクと天井からつり下げた14種2100種類の桜の花が内部空間を彩る

 外装デザインを担当した隈氏は、「スターバックスのこれまでの取り組みの1つの集大成であり、新しい日本らしさを追求した。 各階のテラスは一種の縁側のような空間で、コーヒーや桜を楽しんでほしい。ファサードにあるプランターボックスはアルミを手でたたきつくったもので、 給排水と構造すべてを統合した世界で一番洗練されたものの1つだ」と見どころを語った。

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