【竹中工務店】目指せ「生物多様性人材」! 社員が里山保全を体験 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【竹中工務店】目指せ「生物多様性人材」! 社員が里山保全を体験

 竹中工務店は、兵庫県川西市にある竹中研修所の敷地を使った「清和台の森づくり」の研修プログラムを開始した。社員が実際に里山保全を体験することで生物多様性の知識や意識の向上を図り、建設事業との関係性を認識できるようにする。

昨年の研修での植物観察の様子

 清和台の森づくりプログラムは、同社の環境方針や生物多様性活動指針を具現化する「竹中生物多様性促進プログラム」の一環として、2018年から開始した。兵庫県立人と自然の博物館の研究員を講師に招き、地元の川西里山クラブや能勢電鉄の協力を得ながら、研修所敷地内の森の植生調査や管理作業の実習、知識学習、ワークショップなどを実施した。オブザーバーも含めて76人が参加した。
 今回も、技術系・事務系を問わず全国の従業員、家族、OB、協力会社などに参加を呼び掛け、50人(1クラス25人)の参加を見込んでいる。昨年と同様、植生調査などの初級から、伐採実習などの中級までを体験する予定。1年目、2年目の受講者が参加できるイベントも、順次、実施するほか、伐採後の敷地に植えた植物が育ち始める3年目以降は、上級編にも挑戦する予定。
 毎年、参加者を募集し、将来的にはグラウンド部分にテントを設置したフィールドセンターや観察路の設置、外来種・ナラ枯れ対策など、敷地を使った里山林再生活動も実施する考え。
 社員が実際に生物多様性活動に参加して得た知識・意識でSDGs(持続可能な開発目標)に関心の高い顧客とのコミュニケーションに役立てるなど、「生物多様性人材」の育成につながるとみている。

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