【さんきたアモーレ広場・再整備提案】最優秀作が決定 「円盤」で多彩な過ごし方が可能に | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【さんきたアモーレ広場・再整備提案】最優秀作が決定 「円盤」で多彩な過ごし方が可能に

 神戸市は、JR三ノ宮駅、阪急神戸三宮駅前にある「さんきたアモーレ広場」再整備のデザイン提案公募で、最優秀作品を決めた。選ばれたのは建築家・津川恵理さんの「Lean on Nature」。今後、この提案をもとに整備計画図を作成し、2019年度に測量と詳細設計を、20年度に工事を行い、21年春に供用開始する。

最優秀提案の整備イメージ

 最優秀提案は、抽象的な「円盤」を用いることで多彩な広場での過ごし方を見出せるものとし、身体スケールを基にさまざまな方向へ倒れる円盤は、もたれかかったり、テーブルとして利用したり、ベンチとして座ったりできる。また、夜は円盤の裏から照明が照らされ、凸状の形態が反射板としての機能を満たすことで広場全体に光を放射するようになっている。
 選定理由は、造形美が卓越し、神戸にふさわしい新しさがあること、シンボリックでありながら落ち着いたデザインで、周囲との空間的なつながりも考慮されていること。
 津川さんは応募当時、文化庁新進芸術家海外研修員として米国の設計事務所「Diller Scofisio+Renfro」に勤務していたが、海外研修員期間が終了し、3月に帰国する。
 同広場は中央区加納町4にあり、敷地面積は約1000㎡。用途地域は商業地域。

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