【国交省】営繕部HPで工芸美術の魅力発信! 国宝建築支える職人を顕彰 「技」の次世代継承へ | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【国交省】営繕部HPで工芸美術の魅力発信! 国宝建築支える職人を顕彰 「技」の次世代継承へ

 国土交通省は、建築における内装や建具など“工芸美術”の技を受け継ぐ職人を顕彰する。工芸美術における技術の継承が狙い。「迎賓館赤坂離宮」の改修工事に携わった工芸美術の職人をリスト化して、官庁営繕部のホームページ(http://www.mlit.go.jp/gobuild/syokuninwotataeru.html)にその名簿を掲載する。
 迎賓館赤坂離宮は、1909(明治42)年に建設された洋風建築。その文化財としての価値の高さから、2009年に近代の建造物としては初めて国宝に指定された。
 良好な状態で保存・活用することが求められる中で、職人の減少が進む工芸美術の技をいかに次世代に継承していくかということが喫緊の課題になっている。
 国宝建築を支える職人として顕彰されるのは、68-74年の「昭和の大改修」以降、迎賓館赤坂離宮の改修工事に携わった職人のうち、現在も現役で活躍していることが確認できた59人。随所に使われた「手織り緞通」「紋ビロード」「石膏装飾」「金箔押し」「シャンデリア」「ステンドグラス」「銅板葺き」「木製建具」「装飾塗装」の9分野が対象となる。
 同時に最も格式の高い部屋である「朝日の間」の内装改修に使用されている「手織り緞通」「紋ビロード」「石膏装飾「金箔押し」の技をホームページで紹介。引き継いでいくべき工芸美術の技や、その魅力を広く発信していく。

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