【青木あすなろ建設】日本大学と共同開発「制震ブレース工法摩擦ダンパー」 設置20年後も性能維持 | 建設通信新聞Digital

4月19日 金曜日

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【青木あすなろ建設】日本大学と共同開発「制震ブレース工法摩擦ダンパー」 設置20年後も性能維持

 青木あすなろ建設は、日本大学と共同開発した制震ブレース工法で設置した摩擦ダンパーが設置20年後でも当初の性能を維持していることを確認した。多数回の地震にも安定した性能を発揮し、経年による劣化が少ない特長を実証できた。

日大理工学部駿河台校舎5号館塔屋に設置された摩擦ダンパー

 制震ブレース工法は、RC造やSRC造の外壁面に摩擦ダンパーを組み込んだブレースを設置し、地震時に建物が揺れるエネルギーを効率よく吸収することで、既存建物の性能を向上させる。阪神淡路大震災後の1996年から98年に掛けて日大理工学部海洋建築工学科の北嶋研究室(旧安達・中西研究室)と共同開発した。摩擦ダンパーは、全数に対して受入検査を実施し、摩擦過重と履歴曲線が設計で想定した性能があることを確認している。2019年1月までに延べ約100棟(摩擦ダンパー約3600基)の適用実績がある。
 1959年に完成した同大学理工学部駿河台校舎5号館の塔屋と屋上階段の補強工事に初採用した。2018年10月のキャンパス整備事業の一環で解体されることになり、摩擦ダンパーの経年劣化を確認するため回収し、補強当時と同じ条件で加振実験した。この結果、性能は初期の性能を維持していることを確認した。

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