【アクト・ジャパン】若手研修機関を再構築 企業ニーズに合わせ内容をカスタマイズ可能に | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【アクト・ジャパン】若手研修機関を再構築 企業ニーズに合わせ内容をカスタマイズ可能に

 建設現場向け人材派遣事業を展開するAJグループのアクト・ジャパン(東京都新宿区)は、若手の人材育成を目的にした研修機関「日本建設技術教育センター」(J-CTEC)を発足した。これまでの自社の研修機関「AJスクール」に最新の施設や設備を導入し、座学や実機を使用した研修で最先端の建築知識や実践的な技術を学ぶ場にリニューアルした形だ。人材教育のニーズが高まる大手や地域建設企業の若手社員研修に積極的に対応していく。

カフェスペースを併設、コミュニケーションの場として活用

 東京、名古屋、大阪の3拠点に設置していたAJスクールを名称変更し、J-CTECとして再構築した。研修施設の内装は木目調の明るい雰囲気に仕上げ、自習や受講者同士がコミュニケーションできるカフェスペースを併設した。その場にいながら建物の構造や躯体の仕組みを学べるよう天井の配管を見せたり、数パターンの壁を配置するなど講座以外の時間も有効に活用できるようにしている。東京拠点は最大50人を収容できる。
 建設業界での活躍を目指す就・転職希望者や新卒者、より専門的な知識・技術を求める若手社員などを中心に研修を実施する。研修は最長4週間で、1日8時間のカリキュラムを用意している。2014年に研修を開始してからこれまで1,500人以上が受講した。建設業界セミナースクール部門の「総合顧客満足度」「口コミ評価」「充実の講師陣」の3分野の調査(ゼネラルリサーチが実施)で第1位を獲得するなど、長年の実務で培ったノウハウに基づき「教育で建設協会の課題を解決する」業界特化型の研修機関を目指している。
 カリキュラムは▽建設施工管理技術▽職長・安全衛生責任者▽安全管理基本コース▽建設事務基本知識▽建築CAD▽設備CAD▽測量技術▽建設入職時導入▽ビジネスマナー–の9コースの研修制度を用意している。
 座学に加え、ディスカッションなどのグループワークも積極的に導入している。特に安全管理はすべての業務に共通する建設現場の最重要分野のため、会社を超えて若い受講生同士の活発な交流を促し、安全管理の重要性を学ぶ機会を提供している。
 建設会社が社員研修に利用する場合は必要な時間、コースをカスタマイズすることもできる。企業に代わり数年先のキャリアを見据えた教育計画の立案も行う。
 J-CTECの専用ホームページ(https://j-ctec.jp/)も4月にオープンし、研修内容などの紹介や最新情報を発信している。

研修風景

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