三井住友建設は、ロボットの活用による省人化・省力化で生産性向上を実現する鉄筋組立自動化システム「Robotaras(ロボタラス)」の開発に着手した。鉄道構造物の軌道スラブ製造の鉄筋配置・結束作業を模擬した動作試験を実施し、システム導入にめどをつけた。
プログラミングされたロボットは、アーム先端部で鉄筋保持治具と市販の鉄筋結束機の自動着脱を行い、鉄筋の配置と結束作業を行う。これにより、作業員は鉄筋材と結束するワイヤーを鉄筋結束機に充填するだけとなり、省人化・省力化が実現できる。
今後、同社プレキャスト(PCa)工場の製造ラインへの導入を目指し、システムのさらなる開発を進めていく。将来的には、超高層マンションなどの主要構造体や高速道路の大規模更新事業などに使われるPCa部材製造にも活用し、自動化技術による生産性の向上を幅広く展開していく方針だ。