【ロボット化で生産性向上へ】三井住友建設 鉄筋組立自動化システム「ロボタラス」の開発に着手 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【ロボット化で生産性向上へ】三井住友建設 鉄筋組立自動化システム「ロボタラス」の開発に着手

 三井住友建設は、ロボットの活用による省人化・省力化で生産性向上を実現する鉄筋組立自動化システム「Robotaras(ロボタラス)」の開発に着手した。鉄道構造物の軌道スラブ製造の鉄筋配置・結束作業を模擬した動作試験を実施し、システム導入にめどをつけた。

鉄筋組立自動化システム「Robotaras」のイメージ

 現在、同社の三田川PC工場(佐賀県)で軌道スラブ約1万2000枚を製造しており、作業員約20人が鉄筋組み立て(供給・配置・結束)を手作業で行っている。形状が同じ軌道スラブの鉄筋組み立ては単純作業を繰り返すため、担い手不足の解消と作業負担の軽減、生産性向上を目的に、ロボットアームを使った自動化システムの開発に着手した。
 プログラミングされたロボットは、アーム先端部で鉄筋保持治具と市販の鉄筋結束機の自動着脱を行い、鉄筋の配置と結束作業を行う。これにより、作業員は鉄筋材と結束するワイヤーを鉄筋結束機に充填するだけとなり、省人化・省力化が実現できる。
 今後、同社プレキャスト(PCa)工場の製造ラインへの導入を目指し、システムのさらなる開発を進めていく。将来的には、超高層マンションなどの主要構造体や高速道路の大規模更新事業などに使われるPCa部材製造にも活用し、自動化技術による生産性の向上を幅広く展開していく方針だ。

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