【一丸で無事故推進】東鉄工業の横浜駅ホーム柵新設工事 安全確保のための努力とは? | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【一丸で無事故推進】東鉄工業の横浜駅ホーム柵新設工事 安全確保のための努力とは?

 東鉄工業が施工を担当する「京浜東北・根岸線横浜駅可動式ホーム柵新設工事」は、現在最盛期を迎えている。JR横浜駅3番線・4番線の島式ホーム(延長約215m)へのホーム柵設置に伴う桁式乗降場改良と盛土式乗降場改良を実施する工事。工事着手前には、JR東日本横浜支社と東鉄工業の本社、横浜支店、現場の4者で事故に対するリスクの低減策を綿密に打ち合わせるなどリスクマネジメントに取り組み、安全に工事を進めている。

新設床板設置作業

 同工事はJR東日本の東京圏ホームドア整備計画に基づくもので、利用客のホームからの転落防止や列車との接触防止を目的としている。作業はすべて終電後の深夜に実施する計画で、軌道上に工事車両を多い時で6台程度載線し、乗降場の施工個所へ移動して作業を進めている。作業終了時には施工個所の段差や開口部をなくすなど丁寧に仮復旧することで、駅利用者に危険がないよう安全管理している。
 工期は2018年3月から19年9月まで。4月上旬の段階での工事進捗は全体の7割程度となっている。盛土式部では円形基礎コンクリートの構築が完了し、新設のホーム床板の設置を進めている。また、桁式部では補強部材の取り付けや機械配線用のケーブルラック取り付け、乗降場下カバープレートの盛り替え作業を実施している。
 現場代理人として工事の指揮を執る石井一嘉所長は「工事所所員、作業員とともに日々の復旧状況の確認を怠らないよう努めている。気付きの目を複数持ち、不備があった場合には職務に関係なく声掛けができる雰囲気づくりをすることが自分の役目だ」と語る。また、監理技術者を務める松山一紀氏は「2時間程度の実作業時間の中で、安全と効率を向上するための改良点を日々作業員と打ち合わせることが大事だ。これまで無事故で進捗しているので、工事所一丸となって最後まで継続したい」と意気込みを述べた。

松山監理技術者

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