日本建築構造技術者協会東北支部(JSCA東北、平山浩史支部長)は6月29日、仙台内の東京エレクトロンホール宮城でJSCA法人化30周年記念事業・第6回構造デザイン交流会2019を開いた。構造デザインコンテストでは、学生の部は角田啓輔さんら6人(いずれも横浜国立大学)の「Pocket」、実務者の部は門脇悠氏ら4人(いずれも関・空間設計)の「ゆらぎの杜-変形特性を備えたトラス構造の提案」が最優秀作品に選ばれた。このうち、「ゆらぎの杜」は、聴講者約100人の投票による最多得票賞とのダブル受賞となった。
コンテストのテーマは「美しいトラス構造の提案」。学生の部に11作品、実務者の部には2作品の応募があった。審査は平山支部長を始め、小野田泰明東北大教授ら5人が担当した。
「Pocket」は、ハサミのように組み合わせて織り上げるように形成するシザーストラスを採用したスパン10mの木造アーチ。木材にツーバイフォー材を使って軽量化することで、催しに合わせて移動できる。
受賞作品と製作者(所属)は次のとおり(敬称略)。
〈学生の部〉
(最優秀)▽Pocket=角田啓輔、久保田菜帆、古賀貴士、蔦森康宏、中谷亮太、渡辺隆寛(いずれも横浜国立大)
(優秀)▽KAGOME-オクテットトラスを用いたフォリーの提案=持田和樹、遠藤佳以、佐藤由佳子、八島萌、淺井郁明(いずれも東北学院大)。
〈実務者の部〉
(最優秀)▽ゆらぎの杜=門脇悠、小野寺謙、作山和輝、本間亜門(いずれも関・空間設計)。
(優秀)▽カサナル・カサ=藤野太知、佐藤圭祐、進藤正人、森翔太、成田政杜(いずれも清水建設)。