【東京五輪】カヌー・スラロームセンター完成 コースコンディションを維持する仕組みに注目 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【東京五輪】カヌー・スラロームセンター完成 コースコンディションを維持する仕組みに注目

 東京都は6日、2020東京五輪の競技施設となるカヌー・スラロームセンターの完成披露式典を開いた。小池百合子東京都知事を始め関係者が出席し、代表者らがテープカットして完成を祝った。

小池知事らがテープカット

 葛西臨海公園に隣接する同センターは、水路に水の流れを人工的に作ることができる日本で初めてのコース。
 競技コースは長さ約200m、幅約10m、コース全体の高低差は4.5m、平均勾配が約2%となっている。このほか、ウォーミングアップコースや艇庫を兼ねた管理棟などで構成する。観客席は、仮設で約7500席を整備する予定だ。
 施設で使用する水は1万8000m3の水道水。高低差がある競技用コースには、設置したポンプで水を汲み上げ、コース内の水量を一定に保つ。
 これにより試合の開始と終わりまでの間、コースのコンディションを維持することができ、天候による影響を減らし、競技の実施順に関わらず公平な試合環境を提供することができる。
 式典で小池知事は「選手のための競技環境、トレーニング環境として素晴らしいものが確保できた。大会後も多くの方々に親しまれる施設となってほしい」と施設への期待を語った。

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