大林組は、現場で働く作業員の健康状態と作業場所の環境を一元管理する「Envital」について、通信デバイスとして利用していたスマートフォンが不要なシステムに刷新した。シャツタイプのバイタルセンサーも、リストバンド型心拍センサーに変更した。
ゲートウェーの位置とゲートウェーが受信したビーコンの信号が、短・中・長のいずれかを判定することで、信号発信者の位置が把握できる。環境データを計測する暑さ指数ウォッチャーをゲートウェーとひも付けすれば、作業員と周辺の環境データも把握できる。
同社ではこれまで、外販も含めて延べ40カ所の現場や工場にEnvitalを導入し、1000人以上のバイタルデータを取得してきた。独自に設定した生体データと環境データの値を超えた時に発信する総合アラートだけでなく、これまで蓄積した事例・知見を生かし、一定の値を超えた状態が一定時間を超えた場合に緊急アラート表示と緊急アラートメールを発信する機能も追加した。
バイタルデータと環境データの収集・解析は、NTTコミュニケーションズのIoTプラットフォームサービス「Things Cloud」を活用した。