【大林組】作業員の健康状態把握システム デバイスをスマホ不要のリストバンド型に刷新! | 建設通信新聞Digital

4月24日 水曜日

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【大林組】作業員の健康状態把握システム デバイスをスマホ不要のリストバンド型に刷新!

 大林組は、現場で働く作業員の健康状態と作業場所の環境を一元管理する「Envital」について、通信デバイスとして利用していたスマートフォンが不要なシステムに刷新した。シャツタイプのバイタルセンサーも、リストバンド型心拍センサーに変更した。

リストバンド

 Envitalは、バイタルデータをクラウドに送信するため、通信デバイスとしてスマートフォンを利用していた。このため、作業中にスマートフォンを携帯する不便さやシステムにログイン・ログアウトする煩わしさ、充電・管理作業の負担が発生していた。今回、バイタルデータを送信するため、到達距離が短(30m)・中(100m)・長(300m)と異なるビーコン信号を連続的に発信するリストバンドを採用した。現場には、ビーコンを受信してクラウドに送信するゲートウェーを設置するため、スマートフォンが不要で、リストバンドのスイッチを入れるだけでバイタルデータを取得・送信できる。スマートフォンの誤操作や充電切れなどの心配もない。
 ゲートウェーの位置とゲートウェーが受信したビーコンの信号が、短・中・長のいずれかを判定することで、信号発信者の位置が把握できる。環境データを計測する暑さ指数ウォッチャーをゲートウェーとひも付けすれば、作業員と周辺の環境データも把握できる。
 同社ではこれまで、外販も含めて延べ40カ所の現場や工場にEnvitalを導入し、1000人以上のバイタルデータを取得してきた。独自に設定した生体データと環境データの値を超えた時に発信する総合アラートだけでなく、これまで蓄積した事例・知見を生かし、一定の値を超えた状態が一定時間を超えた場合に緊急アラート表示と緊急アラートメールを発信する機能も追加した。
 バイタルデータと環境データの収集・解析は、NTTコミュニケーションズのIoTプラットフォームサービス「Things Cloud」を活用した。

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