【京都上労働基準監督署】小学生一日署長と安全パトロール 子どもの目線から安全衛生を確認 | 建設通信新聞Digital

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【京都上労働基準監督署】小学生一日署長と安全パトロール 子どもの目線から安全衛生を確認

 京都労働局京都上労働基準監督署(谷口誠署長)は7月31日、「(仮称)新風館再開発計画」の建設現場(施工=大林組)で安全パトロールを実施した。一日署長に任命された長友悠希くん(京都市立朱雀第八小学校6年)と一日副署長に任命された美濃部葵さん(同)とともに現場の安全衛生対策を見て回った。
 パトロールに先立ち、大林組の八田幸保工事事務所長が工事の概要を説明し、「敷地が狭く難易度の高い工事だが、作業員間で声掛けを徹底し、自ら安全に働くことができる環境を整える努力をしている」と話した。
 パトロールでは1階、3階、7階を見学した。谷口署長は作業員に「建設工事現場における死亡災害が増加している。今回、初めての試みとして子どもの視点から安全衛生の取り組みを見てもらった。これをきっかけに安全意識の向上を図っていきたい」と述べた。
 美濃部さんは「家族が仕事に出て、夕方帰ってくるのは当たり前と思っていた。監督署の方から災害の発生状況を聞き、家族が無事に帰ってくることの大切さとありがたさを改めて感じた」と伝えた。
 長友くんは「人間ならではのコミュニケーション力を大事にして、声を掛け合ってほしい」と述べた。
 同工事では、1926年に京都中央電話局として建設され、2001年に商業ビルとして改装された「新風館」をホテルとして改修・増築する。規模はS・RC造地下2階地上7階建て塔屋1層延べ2万5677㎡。
 発注者はNTT都市開発、設計・監理はNTTファシリティーズ、設計監修は隈研吾建築都市設計事務所が務める。
 17年11月1日に着工し、現在まで無事故・無災害を継続している。
 工事進捗率は48%。工期は20年2月29日まで。
 建設地は中京区姉小路通東洞院西入車屋町245-2ほか。

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