スペインの貿易投資庁(ICEX)とスペイン大使館経済商務部は、10月23日から27日まで同国メーカーのインテリア製品展示会を東京都港区の大使館内で開いた。同24日には「デザインセミナー」を開き、展示空間をデザインした大成建設のデザインチームと、ラモン・エステベ・デザインスタジオのナチョ・ポベダプロダクトデザインダイレクターが講演した。
大使館の建物を施工した大成建設は、「日本らしさで世界を迎える」をテーマに、9月に開業した「The Okura Tokyo」の設計担当である国保潤シニアアーキテクトが設計意図などを説明したほか、設計本部設計企画部設計パブリシティ室の山崎信宏氏と阿部里歩氏が、インテリア展示会の空間デザインの狙いなどを解説した。光と影のコントラストが印象的なスペインと、柔らかい光の取り込みを好む日本の違いを念頭に「陰影」をテーマとして和の照明や枯山水、すだれ、縁側などで会場をしつらえた。
ナチョ・ポベダプロダクトデザインダイレクターは、「ミニマリズム」を体現する自社のデザイン理念や製品の特徴を紹介した。
展示会には、ガンディア・ブラスコやビッカルベ、イシマールなど同国の家具メーカー10社が出展した。