【パシコン・復興総括式典】復興への取り組み・今後の災害対応への方向性を盛り込んだ提言書を披露 | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【パシコン・復興総括式典】復興への取り組み・今後の災害対応への方向性を盛り込んだ提言書を披露

 パシフィックコンサルタンツは、東日本大震災から9年弱が経過し、復興期間の10年を直前に控える中、復旧・復興への取り組みと今後の災害対応への方向性を盛り込んだ提言書をまとめ、1つの節目として11日に、「東日本大震災からの復興-パシフィックコンサルタンツの軌跡と未来への提言-」と題した復興総括式典を仙台市内のホテルで開いた。
 式典には全国から約200人の社員が出席。長谷川伸一会長は、「いかなる人知も超えてくる自然に畏怖の念を持ち、自然災害から国民の安心・安全と快適な生活を守るインフラ整備に技術を持って貢献することがわれわれの使命」とした上で、「自ら被災しながら災害復旧・復興に立ち向かった社員や家族を誇りに思う」と従業員をねぎらった。
 式典では東北大災害科学国際研究所の小野裕一教授が「国際防災アジェンダの動向と防災の聖地Sendaiの価値と有効利用について」をテーマに基調講演した。震災のあった午後2時46分には1分間の黙とうが行われ、復興を総括する「提言書」が披露された。
 式典の最後には重永智之社長が「経験や知見、教訓の共有・伝承」と「激甚化する自然災害から人々を守り、安全に安心して暮らせる国土、地域づくりへの貢献・先導」を決意する『東北宣言』を発表した。
 同社は、11日の式典の内容も盛り込んで2020年1月をめどに社内向けの提言書冊子を発行する。
 『東北宣言』は次のとおり。
 「われわれ、パシフィックコンサルタンツ従業員一同は、2011年3月11日に発災した未曾有の東日本大震災およびその後、全国で甚大な被害を及ぼした自然災害に対し、全社員一丸となって復旧・復興に取り組んできた経験や得られた知見、教訓、不撓不屈の精神を皆で共有・伝承し、激甚化する自然災害から人々を守り、安全に、安心して暮らせる強靱な国土、地域づくりに向けて、国内外で貢献・先導していくことを決意し、ここに宣言する」

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