【工事を安全・順調に進める】日綜産業のシステム吊り足場「クイックデッキ」が駅階段耐震化に貢献 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

公式ブログ

【工事を安全・順調に進める】日綜産業のシステム吊り足場「クイックデッキ」が駅階段耐震化に貢献

 日綜産業のシステム吊り足場「クイックデッキ」が、東鉄工業の施工する「友部駅階段北口・南口天井耐震補強工事」に貢献している。同工事は、JR常磐線友部駅の自由通路の北口と南口で、階段上の天井約210㎡ずつに耐震補強を施すもので、エスカレーターが2台設置され幅の狭い階段で歩行者の通行を確保しながら施工を進めるためにクイックデッキを採用した。

クイックデッキを設置し天井耐震補強を進めている友部駅南口

 クイックデッキは2014年6月の発表以来、高速道路の橋梁改修工事や新幹線高架の改修工事、大型ショッピングモールや工場の新築工事など700件以上の現場に納入されており、現在も100現場以上で稼働している。
 JR東日本管内では大宮や恵比寿、秋葉原など複数の駅で既に実績があり、同社水戸支社管内では今回が初採用となる。
 設置されたクイックデッキは約350㎡で、先に北口側の施工を実施し、一部部材を南口側に転用して耐震補強工事を進めている。工期は19年9月6日から20年3月18日まで。
 耐震補強工事は日中に施工しているが、クイックデッキの使用によって、歩行者に影響を与えずに安全かつ順調に工事を進めることができている。
 クイックデッキの設置は夜間の限られた時間で実施し、約2週間で組み上げた。設置を担当した東秀興業の江幡良太社長は「天井高に難点があったが、台車の併用で作業しづらい中、うまく施工できた」と振り返る。また、自由通路上に材料を上げる際には、荷取りステージをつくってクレーンで荷物を上げ、仮囲いに集積した。

東秀興業の江幡社長

 現場で工事担当を務める東鉄工業の松田直也主任は、「クイックデッキの採用は水戸支店では初めてで、自分自身としても初めてのことなので、日綜産業や設置を担当する東秀興業とは打ち合わせを密にして工事に臨んだ。品質面では、チェーンの吊元と施工個所が重ならないよう注意した」と語る。

東鉄工業の松田主任と小野瀬統括所長(右)

 小野瀬倫男統括所長は「工事が終わりに近づいてきている。墜落事故や第三者障害を起こさないようにしてこのまま工事完了へ安全に進めていき、お客さまから良かったと言ってもらえるよう気を引き締めて頑張っていきたい」と意気込みを述べた。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら