コクヨは、3Dパース・家具見積書作成を自動化するソフトウェア「GRIP(グリップ)」を1月に首都圏エリアから順次導入し、オフィス提案業務の時間削減を進める。
従来のオフィス提案業務では、2Dのオフィスレイアウト図から複雑な家具配置ルールをチェックし、家具の品番や数量を拾い出して、積算書を作成していた。この業務には、多くの工数や長時間の教育研修が必要という課題があった。その解決のため、コクヨはスウェーデンのコンフィグラ社とともに2年をかけて独自ソフトウェア「GRIP」を開発した。
コクヨの実務検証では、オフィスレイアウト図面から家具品番などの拾い出し作業に「GRIP」を用いた。作業時間は、検証した社員15人の平均で約120分から約60分へと半減した。同社はこの効率化によって、顧客への提案品質やスピードを高められると見込む。