【ビル壁面に設置可能】パナソニックが軽量太陽電池改良 世界最高クラスの変換効率を実現 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

公式ブログ

【ビル壁面に設置可能】パナソニックが軽量太陽電池改良 世界最高クラスの変換効率を実現

 パナソニックは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「高性能・高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発」事業でペロブスカイト太陽電池モジュールを改良し、世界最高クラスの変換効率を実現、ビル壁面など従来は設置が困難だった場所での高効率太陽光発電を可能とした。
 ペロブスカイト太陽電池は、もっとも普及している結晶シリコン太陽電池と比べて薄く軽量・安価で、建物壁面や窓へ設置できるメリットがあった。一方で、大面積モジュールでの発電効率が低いという課題があった。
 同社は、ガラスを基板とする軽量化技術やインクジェットを用いた大面積塗布法を開発、塗布液組成の改善などによって、ペロブスカイト太陽電池モジュール(縦30cm×横30cm×厚さ2mm)で、「世界最高」(同社)となるエネルギー変換効率16.09%を達成した。
 同社とNEDOは、ペロブスカイト太陽電池のさらなる改良で結晶シリコン太陽電池モジュールに匹敵する発電効率を目指し、生産コストは最終目標を1ワット当たり15円としている。

建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら