【2019年 高校生の建築甲子園】群馬県立桐生工高が優勝 緻密な計画を評価 日本建築士会連合会ら | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【2019年 高校生の建築甲子園】群馬県立桐生工高が優勝 緻密な計画を評価 日本建築士会連合会ら

 日本建築士会連合会と都道府県建築士会は、2019年(第10回)「高校生の建築甲子園」の審査結果を発表した。優勝は群馬県立桐生工業高校の「桐生新町重伝建に建つ地区センターヒカリ~雷~ギザギザ」に決まった。準優勝(教育・事業委員長特別賞とダブル受賞)は山形県立新庄神室産業高校の「私たちのまちの中心をつくる」だった。優勝の表彰式は15日、桐生工高で開かれた。

優勝した桐生工高の生徒ら

 今回は従前からのテーマである「地域のくらし」に、サブテーマとして「これからの地区センター」を加え、提案を求めた。
 全国の都道府県建築士会には64校から計117作品の応募があった。うち、県大会で選抜された代表作品36件が全国選手権大会(連合会審査)に提出され、審査の結果、ベスト8が選出された。
 優勝に輝いた桐生工高の作品は、調査から立案、設計まで緻密に組み上げられた密度の濃い計画が高く評価された。審査委員長の片山和俊東京芸大名誉教授は「先輩たちが長年挑戦してきた計画群とのコラボレーションを打ち出し、同じ地域で計画を積み重ねてきた広がりと厚みを感じさせた。建築甲子園10年にふさわしい」と評している。
 準優勝の「私たちのまちの中心をつくる」は、地区センターとして複合化した機能の組み立ての明確さや冬季の積雪、木材利用など風土から解いた建築構成が評価された。
 特別賞などは次のとおり。
 ▽審査委員長特別賞=静岡県立浜松工業高校「寄り添うこと、共に生きること~舞阪地区センター~」▽青年委員長特別賞=徳島県立徳島科学技術高校「ワッショイ!!!!!TOKUSHIMA2020」▽女性委員長特別賞=富山県立富山工業高校「SAKAの町の地区センター」▽まちづくり委員長特別賞=大阪市立都島第二工業高校「路面電車の通る街」▽入賞=岡山県立津山工業高校「繋がる、広がる、変わる。~これからの地区センターのあり方~」、広島県立宮島工業高校「子ども見守り隊~Children are core~」。

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