【士会連合会】まちづくり委員長会議を開催 未来につながるまちづくりに向け 建築士の役割を議論 | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【士会連合会】まちづくり委員長会議を開催 未来につながるまちづくりに向け 建築士の役割を議論

 日本建築士会連合会(三井所清典会長)のまちづくり委員会は1月31、2月1の両日、東京都港区の笹川記念会館で「いままでとこれからのまちづくりを探る」をテーマに2019年度全国まちづくり委員長会議(第28回まちづくり会議)を開いた。全国の単位建築士会などから約150人が参加。東京のまちづくり事例や変貌の歴史などを通じ、未来につながるまちづくりに向け、建築士が果たすべき役割などを議論した。
 開会に当たって三井所会長は、「昨年の台風15、19号による被害への対応では、防災対策特別委員会を設置し、水害対策など地域の情報を全国に発信した。さまざまな地域の経験を蓄積して充実させる取り組みを進めていきたい。2日間にわたる会議で、情報交換と新たな知識の取得をお願いしたい」とあいさつした。
 続いて東京建築士会の近角真一会長が「会議のテーマは東京から提案した。スクラップ&ビルドで日々変貌を遂げているが、東京士会では変わらない視点でのまちづくりも大事にしている。会議を通じて、東京のまちづくりの姿についての励まし、教えを期待している」と述べた。
 森崎輝行まちづくり委員長は「エリアマネジメントが重要性を増している。まちづくりには連携、複合的視点が求められている。東京の事例を参考に自分たちの町で何ができるかを考える契機にしてほしい」と開催趣旨を説明した。
 あいさつに続き、陣内秀信法大特任教授が「2020の『いままで』と『これから』のまちづくり」と題し講演した。
 講演後は、朝倉健吾朝倉不動産代表取締役が「代官山とヒルサイドテラスのまちづくり50年」、椎原晶子たいとう歴史都市研究会理事長が「歴史と文化を継承、活用する谷中のまちづくり」、北斎通りまちづくりの会の岸成行氏が「景観とまちづくりから地域コミュニティを考える」、塩原達郎東京士会理事・会員委員長が「品川支部のまちづくりの取り組み」、栗生はるか文京建築会ユース代表が「文京建築会ユースの取り組み」をテーマに事例報告した。
 報告に続き、清水耕一郎アルセッド建築研究所取締役佐賀所長をコーディネーターに、陣内、朝倉、椎原、岸、塩原、栗生の各氏が、事例として紹介した各地区のまちづくりについて討論した。
 2日目は、防災、歴史、景観、街中、福祉の5分科会に分かれて、まちづくりの課題と今後の方向性を探った。

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