フジクラ(東京都江東区、伊藤雅彦社長)とIoTBASE(東京都豊島区、澤和寛昌代表取締役)は、長野県大町市と共同で、「市民が参加して町づくりを行うスマートシティ」を目指した実証実験を開始した。結果を踏まえ、子ども・高齢者の見守りや除雪車・バスの位置情報管理などを1つの地図に表示して複数の業務で活用する「地図システムプラットフォーム」を構築し、サービスを2021年度から部分的に開始する。
今回の実験では、GPS(全地球測位システム)を使った高齢者・子どもの見守り、除雪車やバスの位置情報の提供、子ども安心・安全マップなどを1つの地図システムをベースに展開し、複数の業務やサービスで使用できる「地図システムプラットフォーム」の構築を目指す。プラットフォームには、IoTBASEの汎用ソフト「IoTCanvas」を利用する。
市民が把握した街の危険情報をプラットフォームの地図上にスマートフォンやパソコンで提供できるほか、巡回バスにGPSトラッカーを搭載して運行してバス待ちの市民がバスの位置を確認できるようにする。除雪では、除雪車にGPSトラッカーを搭載して運行し、出動と帰着を自治体担当者がメールで確認できるようにする。このほか、高齢者や学童の見守り情報や観光用臨時バス運行情報なども公開する。