【放置竹林解消に協力】日建ハウジング 竹集成材を活用したフレーム構造をイベントで公開 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【放置竹林解消に協力】日建ハウジング 竹集成材を活用したフレーム構造をイベントで公開

 日建ハウジングシステムは、5~7日にかけて東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた「東京インターナショナル・ギフト・ショー春2020」に、鹿児島県薩摩川内市と共同で出展した。ブースは自社開発のフレーム構造「R3(アール・キューブ)」を竹の集成材でつくったもので作成し、セルロースナノファイバーなど竹から生まれるさまざまな製品を展示した。竹製の「R3」は今回が初披露となる。
 薩摩川内市は、竹林面積全国1位の鹿児島県の中でも最大の竹林面積を有しており、竹の有効活用や放置竹林の解消が地域課題となっている。日建ハウジングシステムは、2016年から同市と協力し、竹の利活用に関して、建築構造材や竹セルロースナノファイバー活用建材の開発に取り組んでいる。
 その取り組みの一環として、同社は竹材を活用した集成材を開発し、今回の展示会では、竹集成材を適用した自社開発のフレーム構造「R3」で展示ブースを構築した。
 竹集成材は、強度比較試験で木材(スギ)と同等以上の強度があることが確認されている。古山明義lid研究所I3デザイン室室長は、この竹集成材を「法的な課題などをクリアして将来的には建築にも活用していきたい」と語る。
 また、ブース内では、竹セルロースナノファイバーの研究に関する展示や、同市の竹から生まれた竹紙や竹細工などの製品も陳列した。

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