【業界の枠を超える】山崎エリナさんが描きだす土木の世界が話題に パリ日本文化会館で写真展も | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【業界の枠を超える】山崎エリナさんが描きだす土木の世界が話題に パリ日本文化会館で写真展も

 国内外で活躍する写真家、山崎エリナさんが道路などの補修現場に密着して撮影した写真集『インフラメンテナンス~日本列島365日、道路はこうして守られている』が2019年4月の上梓以来、建設分野の枠を超えて大きな話題を集めている。初版3000部は完売し、第2版として2000部を増刷発行。写真展も各地で好評を博し、4月にはフランスのパリ日本文化会館で開催されるほか、新たに写真集2冊の発刊も決まった。世界40カ国以上を歩き、路地裏や風景に漂う人々の営みを捉えてきた写真家の描きだす土木の世界、その矜持と人間味あふれる姿への共感の輪は一段と広がりを見せている。
 プロローグ~誇りに始まり、トンネル、水路トンネル、橋梁、舗装、除草、除雪、高速道路の章立てで建設現場に働く人々の姿を生き生きと映し出したこの写真集。さまざまなメディアに取り上げられ、反響を呼ぶにつれて購買層も一般に広がり、出版元には100を超える図書館から取り寄せの依頼があったという。
 インフラメンテナンスの重要性を社会に伝えたいと山崎さんに撮影を依頼し、工事現場に足を踏み入れるきっかけをつくった寿建設(福島市)の森崎英五朗社長も「ここまでいくとは予想もしなかった」と驚くほど。

森崎社長(左)と山崎さん

 パリ日本文化会館で4月21日から5月9日まで開かれる写真展も「日々の暮らしを守っている人たちがいることを伝えたい」という山崎さんの写真を見た館長が感動して「意義あることだ」と展示を快諾したという。
 4月には極寒の中でもひたむきに自らの職務を果たす北国での建設現場をファインダーに収めた写真集を発行。
 寿建設が施工した“ふくしま復興再生道路”の泡吹地トンネル(福島県川俣町、長さ203m)を乗り込み時から工事が完成し銘板を据え付けるまで撮り続けた写真集も5月に発行される予定だ。発行元はいずれもグッドブックス。
 
 
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