【日立製作所ら】受付、案内など ビル内業務支援ロボ「エミュー」事業化へ 自動充電で連続稼働 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【日立製作所ら】受付、案内など ビル内業務支援ロボ「エミュー」事業化へ 自動充電で連続稼働

 日立製作所と日立ビルシステムは、受付・案内・巡回監視などのサービスを提供し、ビル内業務を支援するコミュニケーションロボット「EMIEW(エミュー)」を、ビル分野での「Lumada」ソリューションの1つとして本格的に事業化する。自動充電機能の追加による連続稼働の実現や、センシング機能強化によって移動性能を向上するなど、実用性能を従来製品と比べ大幅に高めたヒューマノイド型の新モデル「EMIEW4(エミューフォー)」と、タブレット端末と専用クレードルで「EMIEW」のアバター(分身)と会話ができる卓上型の「EMIEW-TT(エミューティーティー)」をラインアップとしてそろえ、オフィスや病院、福祉施設などを中心に、4月20日から国内で販売を始める。

オフィス受付でのサービスイメージ

 近年はデジタル技術を活用し、ビル内業務の効率化や利用者の快適性・利便性を向上するスマートビルの実現に向けた動きが加速している。こうした状況を踏まえ、本格導入時に求められる稼働時間や移動性能などの実用性能を高めた「EMIEW4」を開発した。
 「EMIEW4」は、広範囲を自律走行できる移動性能、多言語での音声対話機能、バッテリー交換なしでの連続稼働を実現する自動充電機能が特徴。オフィスや病院、福祉施設では、昼間は受付・案内業務、夜間は巡回監視業務を担うなど、時間帯に応じた業務を休まず行うことができ、人手不足解消に貢献する。また、「EMIEW-TT」を対話機能だけを求める顧客に提供する。
 「EMIEW」は、ロボットIT基盤を通じて、エレベーターやセキュリティー機器などのビル設備とのシステム連携ができる。このため、将来的には「EMIEW」が取得したビル内データを活用して、ビル設備管理の効率を向上させるほか、人とビル設備をつなぐタッチポイントの役割を「EMIEW」に担わせ、「EMIEW」に話しかけることでエレベーターを呼び出すことができるようにするなど、スマートビルの実現を目指していく。
 サービス価格は個別見積もりで、標準納期は「EMIEW4」「EMIEW-TT」とも受注後約4カ月。導入に当たっては日立ビルシステムとの業務委託契約が必要になる。
 
 
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