【企業価値向上へ】橋本店がSDGs宣言 全技術職員に対するBIM/CIM教育スタートを表明 | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【企業価値向上へ】橋本店がSDGs宣言 全技術職員に対するBIM/CIM教育スタートを表明

 橋本店(仙台市、佐々木宏明社長)は1日、SDGs(持続可能な開発目標)に賛同した企業活動を展開するため、「橋本店SDGs宣言」を表明した。本業の建設業を通じて地域における社会的課題の解決と経済発展の両立を図り、持続可能な社会の実現に貢献する。その一環として、2025年度までに建築、土木両部の全技術職員がBIM/CIMを使いこなせるようにするため、仙台市内の同社テクノロジー・マネジメント・センターに教育施設を増築する。8月の完成、9月上旬からの教育スタートを目指す。

佐々木社長


 SDGsは15年9月に国連本部で採択された国際目標で、30年を目指して明るい未来をつくるための17のゴールと169のターゲットが示されている。
 橋本店は重点課題として▽地球・地域環境の保全▽地域産業の基盤創出▽地域社会の持続的発展▽ダイバーシティー推進▽経営管理体制の強化–の5項目に取り組む。
 このうち、地球・地域環境の保全では、省エネ活動や環境に配慮した調達により、持続可能な地球環境の実現に貢献。清掃・美化活動などの地域貢献事業を実践し、地域環境の保全と意識醸成を図る。

 地域産業の基盤創出については、BIM/CIMを始めとするICTの最新技術を取り入れつつ、質の高い建物やインフラを提供する。
 地域社会の持続的発展に関しては、施工中の安全確保だけでなく、災害発生時の迅速な復旧対応を可能とする体制を構築し、地域の安全・安心確保に努める。また、建設人材の確保・育成に向けた技能教育やキャリアアップ支援を展開していく。
 ダイバーシティー推進では、健康で多様な働き方ができる職場環境を基盤として人材の能力を最大化し、働きがいの向上を目指す。
 経営管理については、リスク管理体制やコンプライアンス(法令順守)体制を強化・充実させることで企業経営の透明性を高める。

 1日に同センターで会見した佐々木社長は「企業価値を高めていくには売り上げや利益だけではなく、いかに持続可能な社会の実現に貢献できるかが求められる。各現場で具体的な目標を立てて取り組んでいきたい」と述べた。
 特に重点課題の一番目に掲げた地球・地域環境の保全については「われわれ建設業はものをつくる責任と使う責任がある。プラスチックやCO2などの問題を含めて、つくる責任・使う責任を常に意識して取り組んでいく必要がある」と強調した。

 橋本店は1日、同センターで2020年度入社式を開いた。大卒9人と高卒1人の計10人の新卒者が“建設人”としての第一歩を踏み出した。
 冒頭、あいさつに立った佐々木社長は「皆さんが自らの努力でチャンスをつかみ取り、社会人として大きく成長することに期待している。仕事を通じて自分を磨き、素晴らしい人生を送ってほしい」と激励した後、新入社員一人ひとりに辞令を手渡した。
 これを受けて新入社員代表の相原誠大さんが「先輩の皆さんに教えていただきながら、精一杯努力し、一日も早く橋本店の名に恥じない社員となることを誓う」と決意表明した。

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