【現場最前線】急峻な斜面の高所作業に仮設桟橋を設置! 多賀橋梁の耐震補強工事 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【現場最前線】急峻な斜面の高所作業に仮設桟橋を設置! 多賀橋梁の耐震補強工事

 東鉄工業は、静岡県熱海市のJR伊東線伊豆多賀~網代駅間にある多賀橋梁の耐震補強工事を進めている=写真。東日本旅客鉄道(JR東日本)横浜支社が進める耐震補強工事の重要プロジェクトの一環で、多賀橋梁の第1橋脚から第6橋脚までの計6基を補強する。急峻な斜面の中腹に構築された橋梁で橋脚は高さがある難しい条件だが、仮設桟橋を設置して施工を進めている。工期は2016年11月から18年3月までを予定している。
 工事では橋脚の基礎部までライナープレートで周囲を掘り下げて、基礎天端から厚さ20cmの鉄筋コンクリートで巻き立てて補強する。険しい斜面に構築された橋梁橋脚には隣接する搬入路がないため、搬入路と作業スペースを併用した仮設桟橋方式を採用した。
 桟橋の杭打設では法面の崩壊を防ぐため、事前にH形鋼による抑止杭を打ち込んだ。クレーン作業時は鉄道橋梁や列車に接触しないようにクレーンに旋回制限ストッパーを設置し、列車運行の安全にも注力している。

松山一紀主任

 東鉄工業横浜支店の松山一紀主任は「仮設桟橋までの取付け道路が狭く大型クレーンが通行できないため、細部にわたり発注者と施工方法を打ち合わせしてきた。発注者や地元住民からの協力を頂きながら安全で品質の高い施工を心掛け無事故で完遂したい」と抱負を語った。

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