【建設現場のテレワーク化めざす】コベルコ建機とHOTnet 建機遠隔操作で開発協定を締結 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【建設現場のテレワーク化めざす】コベルコ建機とHOTnet 建機遠隔操作で開発協定を締結

 コベルコ建機と北海道総合通信網(HOTnet、札幌市)は、コベルコ建機の目指す建設現場のテレワークシステムK-DIVE CONCEPT推進のため、建設機械の遠隔操作に関する開発協定を締結し、それに基づいた実証実験を実施した。

遠隔操作するオペレーター

 K-DIVE CONCEPTは、クラウドマッチングシステムと建機の遠隔操作を融合させることで、特定の人・場所・時間などの制約を受けずに、建設現場での施工が可能となる「建設現場のテレワーク化」を目指している。
 今回の実証実験は、その実用化に向けた大きなカギとなる長距離通信ネットワークやデータセンターを介した環境下での建機の遠隔操作を試行した。HOTnetが所有する札幌市から北海道帯広市に至る光ファイバーネットワークを経由して総距離300㎞におよぶ建機の遠隔操作を実施。耐災害性に優れ、強固なセキュリティー性を備えたHOTnet所有のS・T・E・P札幌データセンターに稼働データを蓄積し、Microsoft Azureとも接続した。
 実験では、実際に機械に搭乗して操作した場合とほぼ同等の品質や作業効率で遠距離での遠隔操作が可能であることなどを確認した。両者はさらなる超長距離での遠隔操作の実証実験や多地点接続、第5世代移動通信システム(ローカル5G)との接続活用など、実用化に向けて継続した実証実験を検討し、相互協力していく。

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