【回遊性向上・多用途利用目指す】横浜でみなと大通り歩道拡張実験がスタート 11/9から | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【回遊性向上・多用途利用目指す】横浜でみなと大通り歩道拡張実験がスタート 11/9から

 横浜市は、大さん橋に近接する横浜税関前交差点と横浜スタジアム(ハマスタ)入り口周辺を結ぶみなと大通り(車道・歩道)で、車道の一部を規制し、歩道を広げる社会実験に取り組む。みなと大通り沿道では、ハマスタの正面に立地する旧市庁舎街区を活用した超高層ビル建設や同街区横の再開発が控えるなど、周辺環境が大きく変わろうとしている。今回の実験では、回遊性の向上や多用途利用できる歩道空間の確保に向け、人や車の流れなどを検証する。実施期間は11月9日から30日まで。

みなと大通りの実験イメージ


 実施期間中、みなと大通りのハマスタ入り口交差点から横浜税関前交差点を対象に、カラーコーンや車両防護柵を使い、片側2車線道路を片側1車線に縮小、歩道を拡張する。拡張部分の一部には、既存歩道と同じ高さになるようにデッキを設置し、椅子やテーブルも並べる。車道縮小で車の流れに問題がないか検証しながら、歩きやすさや沿道利活用による使い勝手も調べる。

 今回の実験は現在、日建設計シビル・カナコン(横浜市)・オンデザインパートナーズ(横浜市)JVが実施している道路再整備に向けた詳細設計業務「令和2年度みなと大通り及び横浜文化体育館周辺道路の再整備に向けたデザイン及び詳細設計委託」の一環。効果が確認できた場合、将来的に今回の実験と同じような道路構成に再整備する。

 沿道の店舗などが道路部も利用できるようにすることで、歩いて楽しい街にしたいという狙いもある。広い歩道を確保することで、災害時にも備える。

 再整備を控えている横浜文化体育館の周辺道路もみなと大通りと同様の実験をする。長者町三丁目交差点から不老町交差点は、パーキングスペースを備えた片側1車線道路の現状を、パーキングスペース部は歩道に転換する。万代町2丁目交差点から扇町三丁目交差点は、片側1車線道路を一方通行に変える。

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