【2021年度に工事着手】横浜市がみなと大通りなどの歩道拡張へ デッキや人工芝設置も予定 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【2021年度に工事着手】横浜市がみなと大通りなどの歩道拡張へ デッキや人工芝設置も予定

 横浜市は、大さん橋に近接する横浜税関前交差点と横浜スタジアム(ハマスタ)入り口周辺を結ぶみなと大通り(車道・歩道)などで、車道の一部を縮小し、ゆとりある歩道空間確保を目指す。早ければ2021年度に工事着手し、23年度末の完成を見込む。拡張した歩道空間にはデッキなどを設置し、飲食を楽しんだり子どもが遊んだりできる空間として活用したい考えだ。

実験で設置したデッキや人口芝


 道路再整備は、みなと大通りで現在片側2車線道路のところ、片側1車線+ゼブラゾーンの計3車線に再構築し、道路片方に幅3mの歩道、もう片方には幅1mの自転車専用レーンを設ける。

 24年4月のメインアリーナ供用開始を目指す横浜文化体育館へのアクセス動線(不老町交差点~長者町3丁目交差点)は、片側1車線道路の車線幅を現在の1車線5.5mから3.0mに縮小する。新たに生まれた空間は幅3mの歩道(横浜文化体育館が立地する側に整備)にする。

 万代町2丁目交差点~扇町3丁目交差点は現在片側1車線道路のところを一方通行道路に変え、歩道部を両側ともに幅4.5m(既存は2.5m)に広げる。

 道路再整備に向けた詳細設計業務は日建設計シビル・カナコン(横浜市)・オンデザインパートナーズ(横浜市)JVが担当している。この業務の一環として20年11月、車道縮小などによる交通への影響を調査するため、車道の一部を規制し、歩道を広げる社会実験に取り組んだ。

 拡張した歩道の一部には、デッキを設置して椅子やテーブルを並べ、人工芝を敷いた。沿道の飲食店などで購入した飲食物を楽しむ人や休憩する人、人工芝で子どもが遊ぶ姿などが見られたという。

 みなと大通り沿道では、ハマスタの正面に立地する旧市庁舎街区を活用した超高層ビル建設や同街区横の再開発が控えるなど、周辺環境が大きく変わろうとしている。道路再整備も加わることで、まちに一層のにぎわいが生まれそうだ。

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