コクヨは、オフィス会議室向けの空気清浄ユニット搭載会議用テーブル「エアトリーブ」の受注を12月から始める。天板下に電子式集じんフィルターを内蔵した空気清浄ユニットを搭載し、室内空気を天板中央から吸引してユニットでろ過してから床近くに放出し、会話などで生じる飛沫の拡散を防ぐ。
室内空気は毎秒2.5mの風を起こして吸引する。空気清浄ユニットのろ過能力は1台で1分当たり15㎡とした。10人程度で使用する一般的な会議室(床面積32㎡、天井高さ2.8m)の場合、1時間で換気36回相当の空気清浄能力を持つ。
電子式集じんユニットは、ウイルスと同程度の0・08マイクロmの粒子を除去できる。北里環境科学センターによる試験では、運転開始から5分でウイルス数を自然減衰と比較して99%減少させた。
希望小売価格はオープン価格、年間販売目標は2億円とした。
13日の会見で、開発を担当した植田隆ファニチャー事業本部革新センター長は「役員会議や採用面接など、会社にとって重要なコミュニケーションは、飛沫拡散防止のパネルを立てたり、ウェブ会議システムを使うとやりにくいという声があった」と開発の背景を述べた。